« 脱再生エネ? ソフトバンク、電力事業へ秘めた野心 | トップページ | ANA営業益最高 13年3月期、コスト減や客数増で »

B787運航再開へ、全日空・日航6月にも

B787運航再開へ、全日空・日航6月にも
米当局が認可方針

 【ワシントン=杉本貴司】米連邦航空局(FAA)は、発煙事故で運航停止中の米ボーイングの新型機「787」の運航再開を月内にも認可する方針を固めた。ボーイングが提出した同機の是正措置案を妥当と判断した。FAAの正式発表を受け、国土交通省も787の運航を認める方針。世界に先駆けて787を導入したANAホールディングス傘下の全日本空輸と日本航空は、6月にも営業運航を再開する見通しだ。

 FAAは今年1月に発動した「緊急耐久性命令」による運航停止指示を解除する方針を日米の一部関係者に伝えた。就航後、バッテリートラブルが相次いだ787は、今年1月16日から世界で運航を停止していた。

 発煙事故の原因は、米国では米運輸安全委員会(NTSB)を中心に調査が続いている。だが、ボーイングは2月末に原因調査報告や発煙したバッテリーの是正措置案をFAAに提出。飛行試験を実施するなど安全性の確認作業をFAAと共に進めてきた。

 是正措置案はバッテリー内部の電池の間の隔壁を補強して、電池が過度に発熱してもほかの電池や周辺機器に影響しないようにすることなどが柱。FAAは飛行試験の結果も踏まえ、飛行の安全性に支障はないと判断した。

 米航空会社ではユナイテッドがすでに、5月末から787を使用する運航計画を組んでいる。FAAの認可を受け、早ければ5月末から営業運航を再開する見通しだ。

 国交省もFAAと連携してボーイングの是正措置案を審査しており、同省としても運航再開に問題はないとの判断に傾いている。

 各国当局の認可を受け、787を保有する航空会社はボーイングの指示書に基づいて機材の改修に取りかかる。国交省は改修作業を全機で適切に実施したかどうかを担当者を派遣するなどして確認する方針だ。

 17機を保有する全日空は改修後に試験飛行を複数回実施するなどして、安全確認に一定期間をかける。運航再開は6月1日の国内定期便からの予定。現在、欠航や代替機種での運航となっている路線に787を順次投入する。懸念されていたお盆休みの帰省客への影響を避けられそうだ。国際線も夏ごろから順次再開する見通し。国際線だけで787を使っている日航も6月の定期便からの運航再開をめざす。

 NTSBと日本の運輸安全委員会は不具合の原因を引き続き究明する。これまでバッテリーを製造したGSユアサでバッテリーの分解調査をしたほか、バッテリーと充電器をつなぐ試験などを実施してきたが、現時点では詳細な原因の特定には至っていない。

 787の運航停止に伴い、全日空と日航は合計約4300便(1月16日~5月末)を欠航。利用者への影響は3月末までに約13万5000人に上り、航空機材のトラブルでは国内最大規模になっていた。

|

« 脱再生エネ? ソフトバンク、電力事業へ秘めた野心 | トップページ | ANA営業益最高 13年3月期、コスト減や客数増で »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 脱再生エネ? ソフトバンク、電力事業へ秘めた野心 | トップページ | ANA営業益最高 13年3月期、コスト減や客数増で »