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全日空、日本貨物航空と提携 大型機利用し輸送効率化

 ANAホールディングス傘下の全日本空輸は日本貨物航空(NCA)と貨物機の活用で提携する。NCAが保有する大型貨物機を利用して幹線輸送の効率化を進める一方で、自社機材を成長が見込める沖縄発着のアジア向け輸送に振り分ける。全日空の貨物専用便の輸送容量は従来比で12%拡大する。円安基調で拡大が見込める輸出需要を取り込み、アジア地域の航空貨物で攻勢をかける。

 全日空はかつてNCAに出資、提携関係にあったが、2005年に解消していた。今回、航空貨物事業の強化に向けて再提携することになる。

 全日空は7月中旬からNCAが保有するボーイング747型の貨物機1機をパイロットも含めて借り受ける。現在、2機のボーイング767型(搭載容量50トン)を使用して毎日2便運航している成田―沖縄線に、747型(同100トン)を導入して同1便に削減する。

 その一方で、沖縄からシンガポール、ジャカルタ、広州などアジア方面への輸送に767型2機の活用を検討している。

 今回の提携で全日空の専用便の輸送容量は4万8956トンに拡大する見通し。活用できる貨物便が1機増えることで定期的な機材整備にともなう機会損失が減ることもあり、今期は約36億円の増収効果を見込む。約10億円の損益改善効果も期待でき、09年10月に沖縄を拠点に始めた日本とアジアを結ぶ貨物ハブ事業は営業赤字から脱却できる見通し。

 欧州債務危機や国内電機の不振の影響で12年の国際航空貨物の輸送量は約114万トンとリーマン・ショック前の07年の8割強の水準にとどまっている。NCAの得意とする欧州など長距離路線が厳しい。今期に747型を増やすNCAにとっても保有機の有効活用は課題になっていた。

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