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外資系ホテル、開業ラッシュ 訪日客増え地方展開 国内勢との競合激化も

外資系ホテル、開業ラッシュ 訪日客増え地方展開
国内勢との競合激化も

 外資系高級ホテルの新規開業が相次ぐ。米マリオット・インターナショナルは2014年、京都市などで4軒の開業を計画。シンガポールを本拠とする高級リゾートホテルのアマンリゾーツグループも今年以降、日本で複数のホテルを展開する予定だ。各社は訪日外国人の増加などを背景に、日本での宿泊需要はさらに伸びるとみる。東京だけでなく地方への進出意欲も増しており、国内勢との競合も激しさを増しそうだ。

開業したザ・リッツ・カールトン京都のレストラン(京都市)=共同

開業したザ・リッツ・カールトン京都のレストラン(京都市)=共同

 米マリオットは7日、京都市にザ・リッツ・カールトン京都を開業した。客室は134室で、和の雰囲気を前面に出した。同社は3月には大阪マリオット都ホテル(大阪市)も開く。年間4軒の開業は日本進出後の最多となる。米ヒルトン・ワールドワイドは7月に沖縄県内で2軒目となるヒルトン沖縄北谷(北谷町)を開くほか、16年にも金武町に3軒目を開く。

 部屋数を抑えた小規模リゾートを東南アジアなどで展開し、人気の高いアマンリゾーツも年内開業予定のアマン東京(東京・千代田)に続き、15年秋には京都市への進出を計画。米ハイアット・ホテルズ・アンド・リゾーツは今夏、日本初登場となるホテルブランド「アンダーズ」を東京都港区で開業する予定だ。

 外資系の大手ホテルチェーンは数千万人規模の顧客基盤があり、高い集客力を持つ。地方の国内資本のホテルでは、外資系ブランドに転換して外国人などを取り込もうという動きも広がる。英インターコンチネンタル・ホテルズ・グループは傘下企業を通じて今春から、金沢市の金沢スカイホテルの運営を受託。15年春の北陸新幹線の金沢―長野間の開通を控え、ブランドを「ホリデイ・イン」に変更する。

 13年の訪日外国人は過去最高の1036万人となった。政府は東京五輪が開催される20年には2000万人まで伸ばしたい考えで、外資系ホテルの関係者も「日本市場は長期的にも成長が見込める」(米マリオット)と期待する。

 国内景気の回復に外国人による押し上げ効果が加わり、東京都心の主要ホテルの13年の平均客室稼働率はバブル期の1991年を2ポイント強上回る84.8%に達した。外資系の新設ラッシュが続いても「当面はホテルの客室単価に影響が出ることはない」(ホテル業界に詳しい米不動産サービス、ジョーンズラングラサールの沢柳知彦執行役員)とみる関係者は多い。

 ホテル業界では、今回はパークハイアット東京(東京・新宿)などが開業した92~94年、マンダリンオリエンタル東京(東京・中央)などがオープンした05~07年に続く3回目の外資系ラッシュとされている。過去2回が東京都心への進出が大半だったのに対して、今回は展開が全国に広がっている。

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